akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

すみれ・スミレ・菫

啓翁桜や江戸彼岸、アオモジ、ミツバツツジ・・と観察会に出歩くことが多いこの時季。ふと足元を見ると“スミレ”が「私たちも見て!」とばかりに可憐な姿を見せている。


スミレの語源は大工道具の「墨入れ」からとされ、スミレの距(きょ)(すみれの花の尻尾の様な部分)が墨を入れる「墨壺」に似ているためと言われている。子どもの頃は建築現場で大工さんがこの墨壺を使って仕事しているのをよく見かけたが、今は見かけません。
正倉院の御物に“大工の墨入れ壷(奈良時代の物)”があることからも、万葉の時代からこの“すみれ”の名前は定まっていたようです。「山渓・名前の図鑑」参考


きょうは古くから愛され、万葉集にも詠われている“野のスミレ”の紹介です。

溜池の堤で  

溜池の堤で

タチツボスミレの仲間  矢田丘陵の里山

シロバナタチツボスミレ?  矢田丘陵の里山

アリアケスミレ     田んぼのあぜ道で

シハイスミレ   川西市のエドヒガン桜観察会にて
葉の裏が紫(紫背)で花色も濃い紫色のスミレ。


スミレは生えている場所、地上茎の有る無し、花の色や形、葉の形などで分類され、220品種もあるそうですが、同定はなかなかです。
今はスミレの控えめな、気品のある、美しさを“愛でる”に徹しましょう!