水田の草花
実りの秋を迎えた水田やその周りで見つけた「水田の雑草」と呼ばれる草花を紹介します。
小菜葱(コナギ)
小さな菜葱(ミズアオイの古名)の意味から来た名前。水田の中に生える一年草で青紫色の花が葉の陰に隠れるように咲く。古い時代には菜葱同様に葉茎を食用にしたようです。近所の田んぼには近年少なくなりました。代わりに外来種のアメリカコナギが目立ちます。
〈参考〉アメリカ小菜葱(外来種)
疣草(イボクサ)
この草をもんで出る汁を疣とりに使っていたので、この名前になったという。別名「疣とり草」とも呼ばれるが、効能の方は定かではないようです。淡紅色の三弁花のチャーミングな花です。
溝隠(ミゾカクシ)
溝を隠すほど群生することからの名前。田んぼの畔に筵を敷いたように蔓延ることから「畔筵(アゼムシロ)」とも呼ばれる。淡紅紫色の扇を開いたような、5つに切れ込んだ花弁の付き方(片側の花弁をちぎったような花)がユニーク。
水田とその周りの草花を可愛い、ユニークなどと言いながら観察していますが、農家の人にはまぎれもなく「水田の雑草」で、その対処にはいろいろと苦慮しているはずです。
何とか稲作と共生できないものでしょうか?
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