akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

奄美大島の旅④

3泊4日の奄美大島の旅も今回で終わりです。


抗菌作用や防腐作用などがあって、モチなどを包むなど生活の中で利用されている
ショウガ科ハナミョウガ属の「ゲットウ・アオノクマタケラン・クマタケラン」
◎ゲットウ(月桃)の花

沖縄ではこの葉っぱで包んで蒸すまんじゅうがあるらしい。


月桃の花(花のつぼみが桃の様な形をしていることからの名)



◎アオノクマタケラン(青野熊竹蘭)

アオノクマタケラン(蕾)
奄美大島では、この青野熊竹蘭や熊竹蘭の葉っぱを利用して(ハーブ的な利用、虫刺されや餅などを包んだり)


アオノクマタケランの実(ほとんどが自生)



◎クマタケラン(熊竹蘭)ゲットウとアオノクマタケランの雑種と言われる


夕食に出た「かしゃ餅(よもぎ餅をこの葉っぱでくるんだもの、家庭によっては、アオノクマタケランを使ったりと・・味付けも違うとか・・)」美味しかったです😋
お土産に10個入りを買って帰りました(写真がないのが残念!)



◎浜千鳥黒糖焼酎直売所

焼酎の工場を見学して、直売場へ
皆さん試飲に夢中( ´艸`)


焼酎直売所にはこんなお土産も!
◎オキナワウラジロガシ(ドングリ類の中では国内最大、金作原ハイキングでこの樹木も見たが・・)

オキナワウラジロガシのストラップ550円(買って帰らなかったことを後悔!)



◎大島紬村へ

お庭散策(見えているのは"高倉”と呼ばれる倉庫)


◎イシガケチョウ(良く吸水し翅を広げて止まる蝶、南方系の蝶だが温暖化のせいか、関西でも時々見られる)

駐車場に向かう石だたみの道で


これからバスで奄美大島空港へ  また行きたい奄美大島の旅でした!

奄美大島の旅③

奄美大島の旅、三日目
旅で印象に残った植物を中心に紹介します。


ガイドさんに名前を教えてもらった植物を、(観察会ではないので)ネットなどで調べて補足してみました。


今日の植物観察のハイライトは湯湾岳(694,37mの奄美大島最高峰)ハイキング
登山ガイドさんの案内で登りと降りは違う道
(上りは山道が主で、下りはボードウォーク)

登りも山頂近くはボードウオーク   


◎リュウキュウハナイカダ(琉球花筏) 固有種

リュウキュウハナイカダの実   雌雄異株でこれは「雌株」
関西で観ている「花筏との違い」までは観察できなかった


奄美大島固有種のカンアオイの仲間


◎フジノカンアオイ(藤野寒葵)   奄美大島の固有種
                 環境省のレッドリスト・絶滅危惧種Ⅱ類

葉柄が長いのが特徴  花は地面すれすれに咲いている


フジノカンアオイの花  葉をかき分けないと見れない(登山道脇で)




◎ミヤビカンアオイ   奄美大島の固有種  環境省レッドリスト・絶滅危惧ⅠB類

ミヤビカンアオイ  湯湾岳の藤野寒葵よりも標高の高いところに


ミヤビカンアオイの花



◎ヤクシマスミレ(屋久島菫) 屋久島の名が付くが屋久島~沖縄本島まで見られるらしい

ヤクシマスミレ  白い花弁に(上弁が大きく、小さな唇弁に)紫の筋が特徴

葉っぱは小さく、目立たないハート形  9合目あたりまでの登山道の湿った所で見られた


登り始めの頃「リュウキュウシロスミレ」が見られたようだが・・写真は撮れなかった。
一列縦隊で登っていて、ガイドさんから聞いた名前を伝言ゲーム風に後ろに伝えてもらうのだが(私は10番目ほどの位置している)、植物にあまり知識がない人が伝えていくと
「リュウキュウシロスミレ」⇒「ユキシロスミレ」⇒・・・「シラユキヒメ」(20名ほどの後尾では)\(◎o◎)/!


◎リュウキュウシロスミレ(アリアケスミレの南方型で、葉は長三角形~披針形)



キイチゴ(木イチゴ)の仲間
(食べられるイチゴだけど、世界自然遺産の中にあって、味見などはご法度!)


◎リュウキュウイチゴ(バラ科キイチゴ属)  種子島以南に生えているキイチゴの仲間

白い花を下向きに咲かせるのが特徴、「オレンジ色の果実」


◎リュウキュウバライチゴ(枝に鉤型の棘、葉はバラの葉似の奇数羽状複葉)

リュウキュウバライチゴの実(花は白色、果実は赤色)


◎ホウロクイチゴ(焙烙苺

ホウロクイチゴの花


ホウロクイチゴの実(花は白色、実は赤色)

"ホウロク"の名の由来は~実を果床からはずして逆さにすると、内部が空洞で、その形が「ホウロク鍋」に似ていることからついた名だとか。


ホウロクイチゴの葉(キイチゴの中で最大、ゴワゴワと肉厚)



面白い名前の
◎ショウベンノキ(ミツバウツギ科)

ツバキ科の「イジュ」ではないか?ガイドさんからそれ違います!「ショウベンノキ」ですと・・
名の謂れを調べてみると
春先に枝を切ると、臭気のある樹液が大量に溢れ出ることからついた名だと・・😁😁



〆は美しい野の花で
◎ハナミョウガ(ショウガ科、茎葉がミョウガに似ていることからの名)

前にも観察会でお目にかかったような?


白い花のヤブミョウガ(ツユクサ科)とはまた違った、きれいな野の花でした!!

奄美大島旅行②

奄美大島旅行2日目


奄美大島は、鹿児島本土と沖縄本島の中間の(東シナ海と太平洋の)洋上に位置する、亜熱帯性気候の島。


今日のメインは
シダ植物類の群生する〝亜熱帯の森が感じられる・金作原"のハイキング


ガイドさん同行

ヒカゲヘゴ   日当たりの良い場所を好む「「木性シダ」
       がけ崩れなどが起きた場所にいち早く生える、森の"かさぶた”的な役割?


倒れて10数年の「ヒカゲヘゴの断面」中の髄が腐って空洞化したもの


カクチョウランの群落(自生のもの)

"規制を受けて保護されている森”とはいえ、素晴らしい!


ユウコクラン(トンボソウの仲間らしい)


クワズイモの花(昨日見たクワズイモにこんな花が咲くなんて!)


油井岳展望所(太平洋を望む)


ホシホシ海岸(太平洋の荒波にもまれた丸い石が敷き詰められたように・・)


やっぱり私は"海浜植物"観察😁
ハマボッス



ツルソバ(故郷と同じ植物!)


ハマナデシコ



ハマボウフウ




イチジクの仲間(クワ科の植物)
今年のトンボ例会の第1回でレクチャー受けた「イチジク(クワ科)とイチジクコバチ」で出てきたイチジクの仲間(クワ科)


関西では自生種はお目にかかれない"ガジュマル

ガジュマル(気根がすごい!)油井岳展望所の駐車場で
ガジュマルの果実

ガジュマルの果実はイヌビワの実より小さいが、
中はイヌビワによく似ていて、イチジクの仲間ということがよくわかる



アコウ

アコウ(故郷のアコウは気根がよく出ているのだけど、ここでは出ていないようだ)


アコウの実(前記のアコウの木とは別の名瀬港海岸で撮影)

アコウ(中身はガジュマルによく似ている)
小さい頃、熟れたものを遊びで食べたけど・・・おいしいものではない


オオイタビ(イチジクの仲間)

オオイタビの果実(見た目もイチジク似)傷つけるとイチジクの様に乳汁が出る
確か雌雄異株? これは雄株のようだ


故郷のこの大きさの雌株のオオイタビの実、熟すと割れてまるでイチジク、味はイチジクよりおいしかったような記憶!


バスガイドさんに、食べることができるのは?と尋ねてみると、「ヒメイタビ」と答えてくれた。(このオオイタビの類なのか?またはイヌビワの事なのか?)


私の食べていたオオイタビ?あれは幻か?
オオイタビの雌株に巡り合いたい!


駐車場で見かけた栽培の
「パッションフルーツ(果物時計草)」

花はトケイソウ似

果実(熟せば食べられる)



子どものころ、この苗の配給があって家で育てていたが、
果実はあまりおいしいものではなかったような気がする。