akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

黒花引起こし(クロバナヒキオコシ)

 図鑑などでは北海道と本州の日本海側に自生するとされている「黒花引起こし」
を何と奈良県の甘樫の丘で、サークルのリーダーに教えてもらい観察することが出
来ました。10月の初旬に兵庫県武田尾で、同じ仲間の「引起こし」(白花)を観
察した矢先だったので、この“黒花”との出会いに舞い上ってしまいました。
 「引起こし」は葉を少しかじっただけでも苦く、この苦味は古くから健胃薬とし
て用いられています。名前の由来も、弘法大師が道で倒れていた行者に、この草の
絞り汁を口に含ませ、元気にさせたという言い伝えによる、つまり病人を「引起こ
す」という意味でつけられたとのこと。別名「延命草」とも呼ばれています。“黒
花引起こし”も“引起こし”と同じように苦味が強く、薬草として用いられています。
濃紫色の花は小さくても目立ち、存在感があります。



石蕗(ツワブキ)の花

    斑入り葉の園芸種の石蕗の花
今年も庭に石蕗の花が咲きました。私にとってのこの花は、生まれ育った故郷の思い出と重なって“懐かしさと親しみ”を覚えます。黄色の花と艶のある緑の葉とのコントラストがとても美しいです。また、目で楽しむだけでなく山菜としても味わうことができます。春先の産毛の生えた、若い葉柄を湯がいてアクを抜き、煮しめなどにして食べます。名前に“フキ”が付いていますが、フキの様に茎は中空ではありません。
 もともとは海辺の植物なのでか、近くの野山ではあまり見かけません。目にするのは、ほとんどが公園や庭に植栽されたものばかりです。いたるところに咲いている“故郷の石蕗の花”が懐かしいです。

センブリ(千振)

    観察会の下見で出会ったセンブリ(千振)の花です

リンドウ(竜胆)と同じく胃腸薬などの生薬などとして利用される“薬草”で
す。“当薬”“苦草”別名があるように、この“煎じ液は苦く”て“千回振り出し”て
も苦味が消えないので、この名前がついたようです。
 子どもの頃の故郷の山道で、祖母に教わり採取したことはありますが、花
を観た記憶はありません。こうして見ると、五弁の花弁は、白地に紫の筋が
入って、凛とした美しさです。近頃は自生の花にお目にかかることが少なく
なってきました。本番の観察会で参加者の皆さんに紹介するのが楽しみです。