akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

蓼(タデ)食う虫も好き好き🌼

「蓼食う虫も好き好き」とは
辛い蓼を好む虫もいるように、人の好みがさまざまであることの例えだが、
ここでいう「蓼」とはタデ科の「ヤナギタデ」を指している。
自然観察時に先輩に何度も教えてもらった。
(自生のヤナギタデの若葉をすりつぶして酢で溶きのばした「蓼酢」を試食させてもらったこともある。アユの塩焼きはなかったけど( ^)o(^ ))


ヤナギタデを含む散歩コースのタデ科の仲間たちの紹介です。

ヤナギタデ(柳蓼) 水辺や湿地に生える一年草
ボントク蓼に似ているが、葉を齧って判断。「辛い!」。このピリッとした辛さが特徴で
葉を香辛料や「蓼酢」にしたり、若芽を刺身のツマにするため栽培もされている。
タデ科の中で食用に利用される唯一の蓼。「ホンタデ」とも呼ばれる。


サクラタデ(桜蓼)  水辺や湿地に生える多年草


桜蓼(サクラタデ)
花の色が桜に似ているのでこの名がつけられたとか。
タデ科の中で比較的に花が大きく花らしい感じする。


イヌタデ(犬蓼)   道端や空き地などで良く見られる1年草
本蓼(ヤナギタデ)に比べて役に立たないという意味での「イヌ」を冠した名前かな?
別名「アカマンマ」と呼ばれ、シニアにはままごとなどでお馴染みの植物


オオイヌタデ(大犬蓼) 荒れ地や河原などに生える1年草
花穂は淡紅色や白色の小さな花をびっしりつけ、背丈が1~2メートルほどになる大型の蓼


ミゾソバ(溝蕎麦) 田んぼや溝等湿った所に群生する1年草
花が終わると花弁が実を包み込む


ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)  ヒマラヤ原産の多年草
明治中期に園芸用として入ってきたものが、野生化したもの。
葉にV字形の黒っぽい模様が入り、ピンクの小花もキュートだが・・・
旺盛な繁殖力にはいささか手こずる。


もしかしたら・・・私も〝蓼食う虫も好き好き”のひとりかも?!

里山の草花🌼

茨木市「泉原の里山」観察会の下見に行ってきました。
あぜ道や林縁等でいろいろな花や果実を付けた植物に出会うことができました。
公園や植物園とは違った魅力的な植物たちですが、地元の人にとっては邪魔になる「雑草」でしかない植物。
それでも農作業の邪魔になる等の理由で、刈り取られながらもたくましく生きています。


ヨメナ(嫁菜) キク科
田んぼのあぜ道などでよく見かける花。春の若葉は香りがよいので、「ヨメナ飯」などとして利用されます。(野草料理の会で作って食べたことがあります)
後述の「ノコンギク」とよく似て、観察会の時には比らべながら観察します。
こちらは花の数が少なく、葉は滑らか、花弁の基部の冠毛が短い(目立たない)



ノコンギク?( *´艸`)(しっかり観察していないので?) キク科
野紺菊はあぜ道から山の林縁部などと広く自生。
花数が多く、花弁の基部には長い冠毛が目立つ。葉はざらつく。


イナカギク(田舎菊)別名をヤマシロギク  キク科
茎は白い短毛が密生しているので、白味を帯びて見える。


ミゾソバ(溝蕎麦) 葉っぱの形から「牛の額」とも呼ばれる   タデ科
田んぼや水辺など湿ったところに群生する
花蕾が金平糖のようでキュート。


ヤクシソウ(薬師草) キク科
名の由来は薬師堂のそばで見つかったからとか、薬用にされたからなど諸説ある。
薬としてはあまり利用されていないのでは・・・


オオジシバリ(大地縛)  キク科
春の花なのに草刈りされた、田んぼの畔によく目についた。
名のようにジシバリより大型の草丈と花


ヒイロチャワンタケ(帰宅して調べてたところ多分に・・・)


ヒイロチャワンタケ


道の法面の裸地(草が生えていない)に赤いものが点々と・・・
確認するとなんとキノコが! キクラゲのような触感。
帰宅して図鑑で調べると、形、色、生え方等がぴったりの「ヒイロチャワンタケ」のようです。



思いがけない〝自然との出会い″これが自然観察会の醍醐味です。

仲間たちと奈良公園へ

「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が全面解除となった10月1日、
サークルの例会で奈良公園へ行ってきました。
(10月2日のアクテイブロクさんのブログでも紹介されています)


「一人観察会」がほとんどですが、今回は久しぶりの例会で、仲間たちと一緒。
共感できる仲間がいるのはいいものです!


塀からはみ出している「苗代茱萸(ナワシログミ)」観察中


苗代茱萸(ナワシログミ)
来年の4月ごろ(苗代の準備をする頃)に赤く熟す。
グミの仲間なので、食べられる。あまり美味しいくはないけど・・


サイカチの果実を観察中

サイカチの豆果   マメ科
河原や水辺を好む落葉高木と図鑑にはあるが、植物園とこの奈良公園等特定の場所でしかお目にかかれない珍しい樹木
波打っている大きな豆果と幹から出ている棘が特徴。
早速仲間から、この豆果を好むサイカチゾウムシについてのお話をしてもらった。


吉城園の「茶花の庭」で


石蕗(ツワブキ)の花
暖かい地方の海岸などに群生する。故郷で良く見られる植物。
春の若芽(葉柄)は山菜として利用。
常緑で艶のある葉が美しいので庭によく植栽される。斑入りなどの園芸種が多い


霜柱(シモバシラ)  シソ科
花穂の片側にだけ花が付き、花弁より雄しべや雌しべが突き出しているのがキュート
冬の冷え込んだ朝、枯れた茎の基部に霜柱のような氷の結晶できることからこの名前が付いたそうです。


冬の花蕨(フユノハナワラビ)   シダの仲間
「ワラビ」の名前がついているが、山菜として利用はしません。
この時季の胞子葉の形が美しい。


木斛(モッコク)の果実   ツバキ科   吉城園にて
暖かい地方の海岸近くなどに自生する常緑高木
葉柄が赤みを帯び、葉は厚くて光沢があることから、庭木などに利用される。
手入れの行き届いた樹形に赤い実が目立つ。
熟すと割れて中から赤いタネが・・