akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

黒花引起こし(クロバナヒキオコシ)

 図鑑などでは北海道と本州の日本海側に自生するとされている「黒花引起こし」
を何と奈良県の甘樫の丘で、サークルのリーダーに教えてもらい観察することが出
来ました。10月の初旬に兵庫県武田尾で、同じ仲間の「引起こし」(白花)を観
察した矢先だったので、この“黒花”との出会いに舞い上ってしまいました。
 「引起こし」は葉を少しかじっただけでも苦く、この苦味は古くから健胃薬とし
て用いられています。名前の由来も、弘法大師が道で倒れていた行者に、この草の
絞り汁を口に含ませ、元気にさせたという言い伝えによる、つまり病人を「引起こ
す」という意味でつけられたとのこと。別名「延命草」とも呼ばれています。“黒
花引起こし”も“引起こし”と同じように苦味が強く、薬草として用いられています。
濃紫色の花は小さくても目立ち、存在感があります。