山歩きの愉しみ
全都道府県に緊急事態宣言が出され、”コロナ感染拡大防止”もいよいよ長期戦になりそう。
私の健康保持はこれに限るとせっせと“松尾寺詣”を兼ねての矢田丘陵歩き。
コースを変えながらの山歩きは、いろんな発見や出会いがあって愉しい。
今回はコシアブラの採取を兼ねての一人観察会。
チゴユリ(稚児百合) 林の下で白い小さな花がうなだれて咲く
今季のお初。群生地は猪に掘り起こされて、ひどい状態になっていた。
ハハコグサ(母子草) 名前のように黄色い頭花と産毛で白っぽい葉が優しげ。
春の七草の一つ・オギョウ(御形)はこのハハコグサのことで、昔は若芽を草餅などにしたとか。一度は草餅作りに挑戦してみたいと思っているが、この若芽はヨモギほどたやすく採集できないので、いまだに実現できていない。
コシアブラの若芽 若芽の根元から折るようにして採る
コシアブラ(漉し油)の若芽(これくらいまでは山菜として採取可能) ウコギ科
同じウコギ科の“タラノ芽”同様に人気の山菜。
「アクテイブロクさん」に教えてもらってからこのコシアブラの大フアン。
はかまを取って天ぷらに、ゆがきアク抜きをしてお浸しや胡麻和えに。
私のお勧めは胡麻和え。春菊の様な味が癖になる。
コシアブラ(漉し油)は樹脂を漉して生成したものをコンゼツ(金漆)とも呼び、塗料としても利用。
今回で同じウコギ科の「タカノツメ」との見分け方がばっちりできるようになった。
葉っぱは掌状複葉で小葉が5枚(タカノツメは小葉3枚)産毛があり葉柄は長く、赤っぽい。(タカノツメは葉っぱに艶っぽい照りがある)
間違ってもタカノツメも食用になるので差支えないのだが、私にはコシアブラへのこだわりが・・・
今回の収穫 矢田丘陵ではタカノツメほど目にかからない。たまに見つけても高木で採ることが出来ない。胡麻和えには量が少ないので野菜室で保存中。
タカノツメ(鷹の爪)の若芽 コシアブラと似ているが小葉が3枚なので見分けられる
ウコギ科で、コシアブラ同様に若芽は天ぷらやお浸し等山菜として利用。
私はまだ食べたことがないが、コシアブラ程おいしくないとのこと。
名前の由来は冬芽が“鷹の爪”に似ていることからつけられた。
スノキ(酢の木) 落葉低木
葉の下に淡緑色に紅色の筋の入った小さな花。興味のある人にしか見つけられないような、密やかに咲く花。黒紫の実は食べれる。よく似たウスノキの実は赤く熟す。
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