akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

君の名は?

相変わらずの“松尾寺詣と矢田丘陵歩き”の中で
毎回、自然とのいろんな出会いや発見があり、癒され元気をもらっています。


1週間ほど前、歩き慣れた山道で、紅い実をつけ出した草莓とは少し違う、木苺の仲間を発見!写真を撮り図鑑で調べたが、名前にはたどり着けなかった。
登るたびに観察、写真を撮る、調べるを繰り返して昨日やっと名前が判明。


「キイチゴの仲間、白色5弁花、奇数羽状複葉、小葉の葉裏の主脈に棘、紅い腺毛、茎に鈎状の棘」のキーワードでネット検索の結果のヒットでした。
君の名は「コジキイチゴ(乞食苺)」


植物(野鳥や昆虫)も人と同じで顔と名前がわかれば、知り合いがふえたようで里山歩きも一層楽しくなります。


コジキイチゴ(乞食苺)  バラ科キイチゴ属  落葉小低木
暖温帯地区(東海道以西、四国、九州)の荒地や林縁に分布。
多数の都道府県でレッドリストの指定を受けているが、関西でのレッドリスト指定の府県はないようだ。
通い慣れた山道には数か所の株が見られるので、さほど希少なものでもないのかも・・・
私には初見のキイチゴの仲間だが。

コジキイチゴの長楕円形の青い実と横向きに咲く花
果実はオレンジ色に熟し、食べられるそうなので、楽しみ!だがあまり美味しくはないそうだ。
名前の謂れは(諸説あるようだが)、果実の中が空洞で、その形が弥生時代に蒸し器として使われた甑(こしき)にたとえたものでコシキがコジキに転訛したという説が有力とのこと(ネット検索)“コジキ”とはかわいそう・・・きっとキイチゴにしてはあまり美味しくないからかも?そのうえ、すごい棘で近づくとあっちこっち引っかかるし・・

コジキイチゴの茎(幹)  密生の赤紫色の繊毛と鈎状の棘 

 コジキイチゴの奇数羽状複葉(葉裏)
葉裏にも棘や腺毛がある(小葉の葉裏の主脈にも棘がある)


ヒメコウゾ(姫楮)の雌花  雄花は雌花の付いてる枝脇に1個あるはずだが見当たらなかった。   赤い糸状のフアフアは花柱  熟した実は食べられる
樹皮から和紙の原料を取るために植栽されたものを「コウゾ」と呼び、自生のものをヒメコウゾと呼ぶようです。


キツネアザミ(狐薊) 
アザミにそっくりの花を付けているが、良く観るとあれ棘がない?狐に騙されたような気になるのでこの名がついたとか。

キツネアザミ   棘が無いので近づきやすい


トキワツユクサ(常磐露草) 竹林の中に見事な群落
南アメリカ原産の帰化植物。昭和の初期に観葉植物として導入されたものが、野生化したらしい。この時季によく見かけるが竹林の中の群落は初めて。
別名をノハカタカラクサ(野博多唐草)とも呼ぶ

トキワツユクサ     ツユクサの仲間
白色の3弁花で黄色い葯の付いた6本の雄蕊がチャームポイント
この花にも小さい虫の訪問あり