akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

奈良の奥山へ

暑さを避けての観察会下見で、奈良の奥山・春日山原始林と滝坂の道を歩いてきました。
4連休の前日ということもあって、奈良公園は静か。(連休に入ると観光客は増えたようですが・・・)
コースは
春日大社バス停~春日大社参道~上の禰宜道~滝坂の道~首切り地蔵~芳山交番所~春日山遊歩道~中の禰宜道~春日大社参道~春日大社バス停


滝坂の道(柳生街道)   
谷川沿い(能登川沿い)のこの道は滝坂道と呼ばれ、江戸中期に奈良奉行により敷かれた石畳の道は、昭和のはじめまで柳生方面から奈良へ、米や薪炭を牛馬の背に積んで運び、帰りは日用品を積んで運んだという道。柳生道場を目指すあまたの剣豪も往来したことでしょう。
連日の雨でぬれた苔むした石畳は、スベリそうで歩きにくかったです。

川のせせらぎを聞きながら

朝日観音    この石畳の道に点在する石仏のひとつ
高円山から登る朝日を真っ先に浴びることからこの名がつけられたという。
実際は観音ではなく、中央は弥勒仏、手前(左)と奥(右)は地蔵仏。
鎌倉時代の石彫の代表的なものだそうです。


首切り地蔵    お地蔵さんの首に切れ目があり、荒木又右衛門が試し切りしたという言い伝えが残っている。
ここにはトイレと休憩所があります。
7~8年前、足首をヤマヒルに吸われていて手当した、苦い思い出の場所です。

帰りの春日山遊歩道   管理道路なので整備されている
イヌザクラ、イロハモミジ、カゴノキなどの大樹があるらしいが同定できず・・
電車が混まないうちにと帰路を急いだ。

モンキアゲハ    名前は知っていたが近くでじっくり観察したのは初めて。
白い斑紋を見せて、ひらひらと優雅に舞う姿にうっとり!動画で撮れたらどんなにいいか・・
モンキ(紋黄)の名なのに、なぜ紋は白いの?
アクテイブロクさんの“奈良の生き物”でその疑問が解けました。
若いモンキアゲハなのですね。

翅をひろげてとまると、紋が見えない!?
白い大きな斑紋は後翅にあるので・・・これもささやかな発見?です。


長い梅雨とコロナ禍でかなり体力が落ちたようです。
10キロほどの行程で、バテ気味でした。
松尾寺詣出を再開しなくては・・・