akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

すみれ・スミレ・菫

啓翁桜や江戸彼岸、アオモジ、ミツバツツジ・・と観察会に出歩くことが多いこの時季。ふと足元を見ると“スミレ”が「私たちも見て!」とばかりに可憐な姿を見せている。


スミレの語源は大工道具の「墨入れ」からとされ、スミレの距(きょ)(すみれの花の尻尾の様な部分)が墨を入れる「墨壺」に似ているためと言われている。子どもの頃は建築現場で大工さんがこの墨壺を使って仕事しているのをよく見かけたが、今は見かけません。
正倉院の御物に“大工の墨入れ壷(奈良時代の物)”があることからも、万葉の時代からこの“すみれ”の名前は定まっていたようです。「山渓・名前の図鑑」参考


きょうは古くから愛され、万葉集にも詠われている“野のスミレ”の紹介です。

溜池の堤で  

溜池の堤で

タチツボスミレの仲間  矢田丘陵の里山

シロバナタチツボスミレ?  矢田丘陵の里山

アリアケスミレ     田んぼのあぜ道で

シハイスミレ   川西市のエドヒガン桜観察会にて
葉の裏が紫(紫背)で花色も濃い紫色のスミレ。


スミレは生えている場所、地上茎の有る無し、花の色や形、葉の形などで分類され、220品種もあるそうですが、同定はなかなかです。
今はスミレの控えめな、気品のある、美しさを“愛でる”に徹しましょう!

“春”を食べる

“春”を食べるとは?
“春”とは土筆・春蘭・菜の花のことです。春の苦味を味わってみました。


採取してきた土筆   ハイキングの途中で摘んできました。
これから、ビニール手袋を付けて(アクで指が真っ黒になるので)袴をとります。

袴を取り除いた土筆   袴を取り除くときに茎も折れるので、かなり少なくなりました
これからたっぷりのお湯でゆでこぼします。

茹でた土筆は水にさらしてアク抜き

つくしの卵とじ    出し汁、砂糖、醤油、みりんで煮て、最後に溶き卵で閉じる
(器は自作の陶器)
アクの抜き過ぎで苦味が少なく物足りなかったが、甘めの味は私好み!

春蘭(我が家の庭の)  野生種
先日「春蘭展」へ行ったときに、仲間から「塩漬けした春蘭は“桜湯”のようにお湯にして飲める」と聞いたので、早速料理して見ることに・・ネットで検索すると「塩漬け」は時間がかかるようだ。お浸しにするには量が少ない。「酢のもの」にすることにしました!

さっとお湯に通し冷水にとった春蘭の花

春蘭の花の酢の物    湯通しの春蘭の花に酢、砂糖、醤油少々で味付け
淡黄緑色の花弁が少しほろ苦い

菜の花の辛し和え    お店で買ってきた「菜の花」を茹でて辛し和え(今季初物)
(器は自作の陶器)   辛子が効いて美味しかったです!(自画自賛?)

金花茶(キンカチャ)

「金花茶」は名前に“茶”が入っていますが、中国広西省原産の(ツバキ科ツバキ属の)椿の仲間、黄色い椿の総称です。
あくまでもツバキだから“お茶”ではないと思っていたのに、先日の服部緑化植物園のッバキ観察会のおりに、「“お茶”として試飲」の初体験をしました。

金花茶     3年前の奈良公園「万葉植物園」にて撮影

乾燥させた金花茶の花     カメリア先生のベトナム土産

乾燥させた金花茶にお湯を注いで「金花茶」のお茶に
利尿や糖尿病に効能があるそうです・・・もしかしたら輸入されて「金花茶のお茶」が市場に出回るかも??味の方は苦くも無く・・甘くもなく・・
下の写真は長居植物園の「キンカチャ」昨日はまだ蕾でした。蕾でも鳥に啄ばまれるようで、鳥除けネットが張られていました。美味しいのかな?