akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

植物園なればこそ・・・

先日下見で訪問した京都植物園
梅と春の妖精たちの開花状況のみならず
"植物園なればこそ″の植物たちに出逢いました😊



寒さに弱いツバキが温室の中で


椿の花はこの時期に咲くので、寒さに強いと思っていたけど・・

ハイドゥンツバキ  (半耐寒性常緑低木)
ベトナムのグエン王朝で愛され「門外不出」の「幻の名花」と言われていたツバキ。
ベトナムのテト(旧正月)にはこの花が使われる




カメリア ククフオンゲンシス(原産地  ベトナム)
黄色の花と葉っぱも「キンカチャ」とよく似ている、「キンカチャ」の近くに植栽されていた




キンカチャ(原産地  中国南部~ベトナム)



星形の花弁と長い筒状の距(きょ)を持つ「彗星ラン」

アングレウム セスクイペダレ  (ラン科)
ぶら下がっているのが長い距(きょ) 距の下の方には蜜が溜まっている


きっと長い口吻を持った昆虫でなければ蜜を吸えないでしょうね!
その昆虫の模型(〇印スズメガの仲間)

この花の距の長さでも、蜜を吸える長い口吻を持ったスズメガ(模型)
「ダーウインのラン」と呼ばれるわけは
進化論で知られるダーウインが「長い距の蜜を吸うことのできる蛾がいるはずだと予想し、ダーウインの死後21年」にこのスズメガが発見された。
ランとスズメガがそれぞれ有利なように、短かったものが互いに長くなり、今日の長さに進化したと考えられている(説明板より抜粋)



今年の干支「卯」に因んだ「ウサギゴケ」

可愛い案内に引かれて覗いてみました(拡大鏡を)😊


ウトリクラリア サンダーソニー(ウサギゴケ)食虫植物 原産地 南アフリカ


高山地帯の岩壁に根を張り付かせて自生し、地下部にはミジンコなどの微生物を捕らえる捕虫嚢が沢山ついている「食虫植物」



次は日本に自生するジンチョウゲの仲間

オニシバリ(ジンチョウゲ科)雌雄別種 本州(福島県以西)~九州(中部以北)に分布
枝はしなやかで、鬼を縛れるほど強靭だとか?!
早春にジンチョウゲ(中国原産)に似た黄緑色の花を咲かせる
花弁はなく、花弁に見えるのは萼



ナニワズ(ジンチョウゲ科) 北海道と九州の北部に分布(温室の展示会場で)
4~5月に黄色の花が多数集まって咲く 花弁に見えるのは萼


日本に自生するジンチョウゲ属には  オニシバリやナニワズの他に
 ・コショウノキ ・カラスシキミ ・チョウセンナニワズ等がある


オニシバリやナニワズなどの自生種にはなかなかお目にかからない。
日本の原風景的な里山が少なくなったせいかな?