akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

念願の"思草″(ナンバンギセル)が咲いた😍

念願の"思草”(万葉集に詠まれている"南蛮煙管”の事)が
鉢植えの「タカノハススキ」の根元から顔を出し花を咲かせました!


◎大南蛮煙管(オオナンバンギセル)
南蛮煙管よりやや標高の高い場所に生え、花の時期や花の形や少し異なる。


タカノハススキに寄生(葉緑素をもたず、もちろん光合成もおこなわず、ススキやオギなどのイネ科の植物やショウガ科のミョウガなどに全寄生し養分を奪って生育する植物)

オオナンバンギセルの花2輪  蕾や顔のぞかせたばかりのものなどこれからが楽しみ!


横顔(花冠は紅紫色で、花片の先は少し反り返り気味、縁は細かな鋸歯)


正面(雌蕊の白い柱頭がみえる)


「南蛮煙管」の名の由来は
花と草姿が、南蛮人(昔のポルトガル人など)が煙草を吸うパイプ「煙管」に似ることからの名
奈良時代~室町時代までは「思草(オモイグサ)」の名で、江戸時代からは「南蛮煙管」の呼び名になったらしい~~~「山渓の野草の名前」図鑑を参考~~~


~~オオナンバンギセルを咲かせるまでの歩み~~
①神戸森林植物園のススキの根元や平城京のオギの根元で何度か観察するうちに、ナンバンギセルに興味を持った
栽培してみようと思ったのは
春日大社の万葉植物園で、鉢植えのススキの根元にナンバンギセルが咲いているのを観た時、これなら「私もできる」と・・・


③4年ほど前、前から欲しいと思っていた「タカノハススキ」を近所の持ち主から分けてもらう
一昨年の秋、葛城高原の「大南蛮煙管」のタネを採取
昨年の3月、鉢植えのタカノハススキの根元に擦り付けるようにして、採取したタネを蒔く
秋になって・・・何にも生えてこない!
(やや標高の高いところで生育する「大南蛮煙管」の発芽は多分にダメだろう・・・)


★諦めて忘れていたころ
やったー!
6月12日に突然に!
はじめは何かわからなくて・・グーグルレンズで調べてみると
ナンバンギセル”と出た😊


見つけた時は、キノコか?と思ったほどだったが、
19日もたつと大きく育ち奇麗な花が・・


自然観察では見れない、(短くて、ほとんど地面に隠れていて観察できない)や鱗片葉
南蛮煙管との、花弁や萼片の先端の形の違いなどをしっかり観察できた。


次の課題は
タネを採取して、株分けしたタカノハススキに植え付け、「アクテイブロクさん」に
差し上げること。(うまくいくかな?😉)