akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

二上山の笹百合

うつそみの人なる我や 明日よりは  二上山(ふたかみやま)を
弟世(いろせ)と  わが見む  (大伯皇女)万葉集


万葉集にも詠まれた、ラクダのこぶのように雄岳と雌岳からなる二上山。 
雄岳頂上には非業の死を遂げた大津皇子の墓がある。
一方の雌岳(474m)の山頂は公園になっている。


今回のお目当ては雌岳周辺のササユリ。
サークルの皆さんを案内することになっていたが、大雨予報のため中止にしてしまった。


中止にしてしまったものの、ササユリの開花状況が知りたい、
機会があれば皆さんを案内したいとの思いもあって、一人で偵察に・・・



◎ササユリ(笹百合) ユリ科

笹の中に混じって 


淡いピンク~白色の花

3輪咲きも(昨年は6輪咲きもあった)


白い色のササユリ


淡いピンクのササユリ


ササユリが多く見られる笹原のところはまだ蕾が多かった


◆ササユリと同じユリ科の植物


◎シライトソウ(白糸草)ユリ科

糸状の花弁の花が穂状に付き、白いブラシの様に見える
今が見頃!?登山口から山頂近くまで良く目につく



◎ソクシンラン(束心蘭) ユリ科

登山道脇で  束になった葉の中心から花茎が伸び、ランに似た花?が咲くのでこの名が付いたとか

ソクシンランの花 花茎や花に産毛が多い あまり目立たない花



◎ナルコユリ? ユリ科

鳴子のように花がついているので、"鳴子百合"と思い込んでしまった!
茎が角ばっているのか?丸っこいのか確認するのを忘れてしまった(/ω\)


もしかしたらよく似ている「アマドコロ」かもしれない。
◎ナルコユリ(鳴子百合)~茎が丸くて稜がない
◎アマドコロ(甘野老)~茎には稜があり、角ばっている


花が付いた茎が弓なりに曲がっているし、葉の中央の脈にそって白い筋が入っているから
「ナルコユリ?」


登山道脇でよく見かけたユリ科の花でした!