akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

今季初見の草花

「今年お会いできました!」と思わず声をかけたくなる花たち。
コロナ禍のおかげ?で、季節の花々を愉しむ時間が増えています。


いつもの「松尾寺詣」の里山歩きで
1年に一度くらいしか観ることのできないキンラン、ギンランを一日にして見ることが出来たのもラッキーでした。


松尾寺境内で自生の珍しい「キンラン、ギンラン」が見れると紹介すると、
“キンさん、ギンさん”ですね??
広い境内で両者は離れた場所に自生ですが、“キンさん、ギンさん”の名にあやかりながら名前を覚えようとしている人もいました。


キンラン(金蘭)  野生のラン
キンラン、ギンランは野生蘭のひとつで、かつては里山などの林下でよくみられた花でしたが、今は絶滅を危惧される植物になってしまっています。
里山の下草刈りなどの管理がされなくなって生育環境の悪化や、この時季に咲くエビネ蘭と混同されて採取されることが激減の原因のようです。(エビネ蘭は園芸品種も多い)
キンラン、ギンランは「菌根菌」という菌類と共生する特殊な生育形態にあり(菌根菌は森林の特殊な土壌にのみ生息)家庭での栽培は不可能です。


紹介するときは、この花たちは「家庭で育てることは不可能!」と説明しています。


キンラン    花の中心部は橙色

ギンラン(銀蘭)  
キンラン同様野生欄のひとつですが、キンランよりも数を減らしているようです。
草姿はキンランに似ていますが、花色は白なので、キンランの黄色に対して銀蘭。

ギンラン(銀蘭)
キンランの花のように花冠がほとんど開かないのが特徴。


オカタツナミソウ(丘立浪草)
丘陵の林の縁などに生える多年草
花穂を波頭に見立てての名前。立浪草よりも花穂がやや短いのが特徴

タツナミソウ?           矢田丘陵の林内で
花穂が同じ向きに向いているので



ホウチャクソウ(宝鐸草)  ユリ科チゴユリ属   松尾寺境内
花の形と花が下垂して咲く姿が、お寺の軒先に吊り下げられている釣り鐘形の「宝鐸」に似ていることからの名前
アマドコロやナルコユリとよく似ています。