akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

奄美大島の旅③

奄美大島の旅、三日目
旅で印象に残った植物を中心に紹介します。


ガイドさんに名前を教えてもらった植物を、(観察会ではないので)ネットなどで調べて補足してみました。


今日の植物観察のハイライトは湯湾岳(694,37mの奄美大島最高峰)ハイキング
登山ガイドさんの案内で登りと降りは違う道
(上りは山道が主で、下りはボードウォーク)

登りも山頂近くはボードウオーク   


◎リュウキュウハナイカダ(琉球花筏) 固有種

リュウキュウハナイカダの実   雌雄異株でこれは「雌株」
関西で観ている「花筏との違い」までは観察できなかった


奄美大島固有種のカンアオイの仲間


◎フジノカンアオイ(藤野寒葵)   奄美大島の固有種
                 環境省のレッドリスト・絶滅危惧種Ⅱ類

葉柄が長いのが特徴  花は地面すれすれに咲いている


フジノカンアオイの花  葉をかき分けないと見れない(登山道脇で)




◎ミヤビカンアオイ   奄美大島の固有種  環境省レッドリスト・絶滅危惧ⅠB類

ミヤビカンアオイ  湯湾岳の藤野寒葵よりも標高の高いところに


ミヤビカンアオイの花



◎ヤクシマスミレ(屋久島菫) 屋久島の名が付くが屋久島~沖縄本島まで見られるらしい

ヤクシマスミレ  白い花弁に(上弁が大きく、小さな唇弁に)紫の筋が特徴

葉っぱは小さく、目立たないハート形  9合目あたりまでの登山道の湿った所で見られた


登り始めの頃「リュウキュウシロスミレ」が見られたようだが・・写真は撮れなかった。
一列縦隊で登っていて、ガイドさんから聞いた名前を伝言ゲーム風に後ろに伝えてもらうのだが(私は10番目ほどの位置している)、植物にあまり知識がない人が伝えていくと
「リュウキュウシロスミレ」⇒「ユキシロスミレ」⇒・・・「シラユキヒメ」(20名ほどの後尾では)\(◎o◎)/!


◎リュウキュウシロスミレ(アリアケスミレの南方型で、葉は長三角形~披針形)



キイチゴ(木イチゴ)の仲間
(食べられるイチゴだけど、世界自然遺産の中にあって、味見などはご法度!)


◎リュウキュウイチゴ(バラ科キイチゴ属)  種子島以南に生えているキイチゴの仲間

白い花を下向きに咲かせるのが特徴、「オレンジ色の果実」


◎リュウキュウバライチゴ(枝に鉤型の棘、葉はバラの葉似の奇数羽状複葉)

リュウキュウバライチゴの実(花は白色、果実は赤色)


◎ホウロクイチゴ(焙烙苺

ホウロクイチゴの花


ホウロクイチゴの実(花は白色、実は赤色)

"ホウロク"の名の由来は~実を果床からはずして逆さにすると、内部が空洞で、その形が「ホウロク鍋」に似ていることからついた名だとか。


ホウロクイチゴの葉(キイチゴの中で最大、ゴワゴワと肉厚)



面白い名前の
◎ショウベンノキ(ミツバウツギ科)

ツバキ科の「イジュ」ではないか?ガイドさんからそれ違います!「ショウベンノキ」ですと・・
名の謂れを調べてみると
春先に枝を切ると、臭気のある樹液が大量に溢れ出ることからついた名だと・・😁😁



〆は美しい野の花で
◎ハナミョウガ(ショウガ科、茎葉がミョウガに似ていることからの名)

前にも観察会でお目にかかったような?


白い花のヤブミョウガ(ツユクサ科)とはまた違った、きれいな野の花でした!!