akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

花の文化園

2月17日:服部緑化植物園(サークルでの観察会)
2月21日:長居公園・長居植物園(所属する他のサークルの観察会)
2月24日:京都府立植物園(3月3日の下見)
続いての3月17日の下見に訪問した「花の文化園」


ここならではの"とっておき″の紹介です



炬燵に入ってぬくぬく梅見!

今回は梅林をスルーするつもりだったが・・うらやましい光景が!
梅林の中で、野外の「炬燵」にあたりながら、飲食しながら・・・観梅とは!!
なんともうらやましい!



この催しは2月14日~3月5日まで
梅の花を炬燵に入って見上げる景色は「インスタ映え」間違いなし!と
(花の文化園のホームページに)



侘助椿(3種)
服部緑化植物園で観察した、お茶席などで使われる「侘助椿」の花の中を覗いてみた。


「ワビスケ」の定義は(ネット検索したもの)
A:ウラクツバキそのもの、あるいはウラクツバキ(タロウカジャ=ウラク)から生まれたものであること、(ウラクツバキ、ウラクツバキの子、子孫)


B:葯(やく:雄蕊の先端の、花粉を作る器官)が退化して花粉を作らないこと


上記のAとBを満たすものが「ワビスケ」と呼ばれている


赤侘助(アカワビスケ)

花の中心の雄しべの先端は白い(葯が退化して、黄色い花粉がつくられていない)



白侘助(シロワビスケ)

赤侘助と同様、雄蕊の葯が退化して黄色い花粉は作られていない



桃色侘助

白侘助同様、葯が退化して、雄蕊の先に黄色い花粉は作られていない。



【参考】ワビスケツバキではない一重咲きの椿

【雄しべの先は黄色い花粉】ここがワビスケツバキとの大きな違い



温室には~府立京都植物園と同じ「ダーウインのラン」が・・・
京都植物園では"蜜を吸う長い口吻を持ったスズメガ”の模型を展示して説明していたが、
ここでは物差しを使って、「ダーウインのラン」の花の距の長さを示していた。



温室の入り口にはこんなポスターが!!



それぞれの植物園での創意工夫が垣間見られた2月の植物園巡りでした。


明日は「京都府立植物園」へサークルの例会本番です!
下見と違った新たな出会いや発見があるかも?!

植物園なればこそ・・・

先日下見で訪問した京都植物園
梅と春の妖精たちの開花状況のみならず
"植物園なればこそ″の植物たちに出逢いました😊



寒さに弱いツバキが温室の中で


椿の花はこの時期に咲くので、寒さに強いと思っていたけど・・

ハイドゥンツバキ  (半耐寒性常緑低木)
ベトナムのグエン王朝で愛され「門外不出」の「幻の名花」と言われていたツバキ。
ベトナムのテト(旧正月)にはこの花が使われる




カメリア ククフオンゲンシス(原産地  ベトナム)
黄色の花と葉っぱも「キンカチャ」とよく似ている、「キンカチャ」の近くに植栽されていた




キンカチャ(原産地  中国南部~ベトナム)



星形の花弁と長い筒状の距(きょ)を持つ「彗星ラン」

アングレウム セスクイペダレ  (ラン科)
ぶら下がっているのが長い距(きょ) 距の下の方には蜜が溜まっている


きっと長い口吻を持った昆虫でなければ蜜を吸えないでしょうね!
その昆虫の模型(〇印スズメガの仲間)

この花の距の長さでも、蜜を吸える長い口吻を持ったスズメガ(模型)
「ダーウインのラン」と呼ばれるわけは
進化論で知られるダーウインが「長い距の蜜を吸うことのできる蛾がいるはずだと予想し、ダーウインの死後21年」にこのスズメガが発見された。
ランとスズメガがそれぞれ有利なように、短かったものが互いに長くなり、今日の長さに進化したと考えられている(説明板より抜粋)



今年の干支「卯」に因んだ「ウサギゴケ」

可愛い案内に引かれて覗いてみました(拡大鏡を)😊


ウトリクラリア サンダーソニー(ウサギゴケ)食虫植物 原産地 南アフリカ


高山地帯の岩壁に根を張り付かせて自生し、地下部にはミジンコなどの微生物を捕らえる捕虫嚢が沢山ついている「食虫植物」



次は日本に自生するジンチョウゲの仲間

オニシバリ(ジンチョウゲ科)雌雄別種 本州(福島県以西)~九州(中部以北)に分布
枝はしなやかで、鬼を縛れるほど強靭だとか?!
早春にジンチョウゲ(中国原産)に似た黄緑色の花を咲かせる
花弁はなく、花弁に見えるのは萼



ナニワズ(ジンチョウゲ科) 北海道と九州の北部に分布(温室の展示会場で)
4~5月に黄色の花が多数集まって咲く 花弁に見えるのは萼


日本に自生するジンチョウゲ属には  オニシバリやナニワズの他に
 ・コショウノキ ・カラスシキミ ・チョウセンナニワズ等がある


オニシバリやナニワズなどの自生種にはなかなかお目にかからない。
日本の原風景的な里山が少なくなったせいかな?

服部緑化植物園での観察会🔍

サークルの定例例会で、「早咲き椿と早春の花」を求めて服部緑化植物園へ・・・
この日は、寒波が緩み〝春″がきたような観察日和


ボランティアガイドさんの案内で、早咲きツバキのみならず、早春の花や冬芽等が観察できました😊


ジャノメエリカ(ツツジ科)
花の黒紫色の葯が目立って、まるで〝蛇(ジャ)の眼"みたい!



マンサクの花の観察

マンサク(満作)マンサク科  花弁は細いリボンのようで、少しねじれている。黄色の葯を持った雄しべ、暗赤色の4個の萼


名前の由来は 春一番に花が咲くことから「まず咲く」が訛った説と
黄色の花(園芸種はこの花の様に赤みを帯びた花もある)が枝いっぱいに咲くので「豊年満作」からきた説があるそうです(ガイドさんに教えてもらったよ)


トサミズキ(マンサク科)  咲き始め



ノシラン(熨斗蘭)    瑠璃色の実が目を引く
表面の薄い皮を剝いた実を地面に打ち付けるように投げると
〝スーパーボールの様に跳ねる″(初めての体験)



ザイフリボクの冬芽(3大美芽の一つ)
3大美芽とは「(ザイフリボク)・(コクサギ)・(ネジキ)」で
「ザ・コ・ネ」と頭にインプット😊
先日の冬芽観察会でコクサギとネジキは観たので、これで3大美芽を踏破



トチノキの冬芽のべとべとの樹脂を触ってみる


トチノキの冬芽のべとべとした樹脂は
「害虫の侵入防止や防寒のため」とガイドさんからの説明を受けて  
仲間の一人から「そうとは知らず、きれいに拭き取ってあげていたのよ」との声も・・?!



タブノキ(クスノキ科)
葉っぱの香りをかいだり(クスノキ科特有の香り)冬芽の説明


タブノキの冬芽(落葉樹だけでなく、常緑樹にも冬芽はできる)
タブノキの冬芽は一つの鱗芽に花芽と葉芽が入っている「混芽」



ハナナが満開   近くの広場でこのハナナや十月桜を見ながらお弁当タイム😊😋


ボランティアガイドさんのお陰で新たな知識や気づきがありました!


お天気に恵まれ、仲間と一緒が楽しい、ほっこり観察会🔎