akatonboのブログ

“自然大好きシニア”の目でとらえた“自然の美しさやおもしろさ”などを
紹介していきたい。

縁起の良い植物

年明けての例会は京都植物園ということもあって、正月の飾りなどの縁起の良い植物について調べています。
その一部の紹介です。

葉牡丹(ハボタン)  
花でなく葉が幾重にも蒔いていて「牡丹の花」みたい。花言葉は“幸福・愛を包む”などと縁起が良い、紅白で飾るとさらに!

万両(マンリョウ)  野鳥がタネを運んでくれた?自生の万両
千両(実は上向きにつく)より重たいのか?実は下向きにつきます。
名前からしておめでたい!

千両(センリョウ)  天香久山神社にて
ちなみに 
百両:カラタチバナ、十両:ヤブコウジ、一両:アリドウシ、億両:ミヤマシキミ
いずれも常緑で低木、赤い実を付けます。

南天(ナンテン)    平野の街歩きにて
「難転(ナンテン)、難を転じる」の語呂合わせ

柊(ヒイラギ)
とげとげの葉が邪鬼の侵入を防ぐとの言い伝えがあり、庭の表鬼門(北東)にこの柊を
、裏鬼門(南西)に南天を植えると良いといわれてきた。
節分の夜、この柊の小枝に鰯の頭を刺し門戸の飾り悪鬼を祓う風習(柊鰯)が
奈良の「奈良町」に今も見られます。

この時季の万博記念公園

「晩秋探索と干支工作」のテーマで先日訪れた万博記念公園の紹介です。
「アクテイブロクさんのブログ・12月7日の干支工作パートⅡ」でも既に紹介されています。併せてそちらもご覧ください。

お馴染みの「太陽の塔」のお出迎え!

名残の紅葉      日本庭園にて

落ち葉ふみ踏み・・・名残の紅葉を愛でる

仲間の案内で“十月桜”の花見も!

十月桜(ジュウガツザクラ) 春にも花を咲かせる桜です。

十月桜に“シジュウガラ”が・・・

柊(ヒイラギ)の花   みんなで香りを楽しみました。
誰かが「この柊の葉にはとげとげがない!」と・・・(良く観れば葉先の方に残ってはいるのですが)・・仲間から「柊は年を経るにしたがって葉の棘が少なくなって、丸くなっていく」との説明がありました。すかさず誰かが「人も年を取ると角が取れて丸くなるる?!」「・・・」万事こんな調子のシニアの自然観察会サークルです。

《参考》  この時季のクリスマスホーリー(西洋ヒイラギ) ご近所の庭で
クリスマスに使われるヒイラギの仲間は「モチノキ科」でこの時季に赤い実をつけます。


前記のヒイラギは「モクセイ科」(金木犀や銀木星の仲間で香りが良い)実は黒紫で6月頃に熟します。

ちょっと、お勉強へ

「橿原市昆虫開館30周年記念シンポジュウム」に行って来ました。
昆虫館には2月に我がサークルで訪問予定なので、参考になればと・・・
(シンポジュウム会場は昆虫館ではなく、大和八木駅前の市役所別館)

シンポジュウムは
①基調講演「見えない擬態を解明する~ハナカマキリは2度嘘をつく~」
                         講師 山口 進 氏
②パネルディスカッション「チョウとフジバカマ~万葉から令和に生きる~」
パネラーは  コーディネーター   宮武 頼夫氏(元大阪市立自然史博物館館長)
       パネラー       山口 進氏 (昆虫植物写真家)
                  服部 保氏 (兵庫県立大学名誉教授)
                  中山 義隆氏(石垣市長)
                  亀田 忠彦氏(橿原市長)

講師の山口先生は昆虫写真家であり、皆さんご存知の“ジャポニカ学習帳の表紙写真”の撮影者でもあるのです。
ハナカマキリは東南アジア一帯の熱帯雨林に生息する昆虫で、これまではラン科の花に擬態するとして、写真などでもその姿が紹介されてきました。
実際はどうなのだろうか?
先生の調査研究の結果の「ハナカマキリは2度嘘をつく?」とは・・

ハナカマキリがランの花に隠れて虫を捕まえると思われ、写真でも紹介されているけど・・・誰も見たことがない!

調査研究の結果、下記のことが明らかになったそうです。
ハナカマキリ(花によく似る3齢幼虫)の幼虫は葉の上で花に擬態し、
トウヨウミツバチをおびき寄せ、トウヨウミツバチのフェロモンである科学物質を出して
捕まえる。
つまり、ハナカマキリの幼虫はランの花に紛れてではなく、①葉の上で自分を花にみせかけてトウヨウミツバチの目を引き(視覚擬態)②トウヨウミツバチのフェロモンである物質を放出すること(科学擬態)でハチをおびき寄せ捕獲している。
①視覚擬態と②科学擬態がハナカマキリがつく“2度の嘘”です!

アサギマダラやハナカマキリの幼虫や成虫♂♀の展示
ハナカマキリのメスはオスの2倍ほどの大きさ(ノミの夫婦?)

皇帝ダリア(キダチダリア) 晩秋の空に向かって咲いている姿は、雄大で美しい!
メキシコ、中米、コロンビア原種のダリアの仲間で高さが8~10メートルにもなる


シンポジュウム第二部のパネルディスカッションについては機会があれば・・